20131011

今日が終わりではなく、始まり。

半年ぶりの更新。(....だいぶ、サボり気味)

今日で、今年の1つチャレンジングな仕事が節目を迎えたので頭の整理をしたい。

とある建設分野の企業のデザインブランディングといった内容。

いわゆる大手広告会社やお偉いブランディングをしてるクリエイティブディレクターからすればなんて事ない仕事かもしれないが、弊社にとっては(私にとっては)すごくチャレンジングな仕事。


成果品のパンフレット版下 


たまたま、部長の飲み友達からの依頼で、受注。

正直、今いる会社がやる事のない種類の仕事。
民間の仕事をまずやることはないし、誰もやった事のないような仕事内容。


大学時代からフリーペーパーやらポスターやらの作成に関わっていたり
広告等に興味をもっていたこともあり、運良く2年目のペーペーに全てを任せてもらった。

始めは単純に新しいパンフレットをつくって欲しいという程度の依頼内容だったが
上司と今後の展開も考えながら色々と話を膨らませつつ、長期的に展開できるように
デザインコンサルティング(ブランディング)を行うことをクライアントに提案。

パンフレット1つ創るのにこんなに、、、というくらいな言い値でやらせて頂いた。

これほどまでかというくらいに密に密に議論を重ねながら
新しい営業戦略コンセプトを議論し、丁寧に丁寧に形にしていった。

結果的に、第一弾のアウトプットは営業戦略コンセプトを含めたパンフレットということになったが、今後CI(ロゴ)や名刺のデザイン、具体的な設計業務や商品開発も引っ括めて仕事を一緒に出来ることになった。


「パンフレット製作に投資したのではなく、我々の今後の協力体制の構築に投資したのです。」

と言われた時は、少しうるっとした。


クライアントの熱意や理解力、柔軟な姿勢、意思決定の早さや長期的なビジョン(先見性)に助けられた部分が多分ににあるが、互いに粘り強く真剣に議論し合えたこと、そのプロセス自体が非常に価値のあることであったと、今日改めて強く、強く実感した。


次の仕事を互いに誓い合い、握手を交わして、

「今日が終わりでなく、始まりですね!」

と言われたとき、本当に素敵なクライアントに出会えて良かったなと思った。


信頼してもらえる分、期待を上回る成果を出したいと思えるような関係。
心から喜んでもらえて、充実感を得られるような仕事。

そんな仕事を増やしていきたい。


チャンスをつくってくれた部長
放任しつつも、適宜的確なアドバイスを下さった上司
デザイン経営学について業務開始時にタイミング良く講義を頂いた元社員の某大学の先生
大学時代からグラフィック等に関わる知識の基礎を教えて下さった諸先輩方
そして理解と情熱をもって接して下さったクライアントの方々

皆様に感謝、感謝。


「広告会社に入んなくたって、ブランディングとかできるでしょ。」
「ものづくりの延長線上で社会的に意味あるブランディング、目的化しないモノづくりの手段としてのブランディングがしたい。」

そんな想いが、1つ実現できた。
大切な経験になった。


勿論、まだたったの1つ目。

本業は空間づくり(設計)だけど
モノづくりの延長線上にあるこういった仕事は今後も続けていきたい。