20111104

TOKYO DESIGNER'S WEEK@ROPPONGI

DESIGN TOUCH Park



01.DESIGNTIDE TOKYO

02.TOKYO MIDTOWN DESIGN TOUCH


11/3 この2つに行ってきた。



01.DESIGNTIDE TOKYO

Concept:「思考をトレードする場」

生活に関わる形あるものは、すべてデザイン行為の産物です。
インテリア、プロダクト、建築、グラフィック、テキスタイル、ファッション…どんなジャンルであろうとも、生活をよりよくするためにすべてのデザインは続いてきました。
そして、どんなデザイン行為も、それが社会に向かっている以上、単純な形の問題に収斂することはできません。
形を生み出す源泉である思考そのものを発表し、対流させて、あたらしい思考と形が生まれること。

デザインタイド トーキョーは、そんな思考をトレードする場です。

[HP抜粋]

コンセプトには賛同。
でも、学生である僕にとっては上手く思想をトレードできる場ではなかった印象。
でも面白いアイデアや商品に触れることはできたかな。

ターゲットはやっぱりデザイン関係の仕事を既にしている人々かな、そんな印象を受けた。
デザイナーと来場者の距離が近く、直接話が出来る点は非常に良い空間だなっていう感じだった。


会場構成は、2008/2009年は建築家:谷尻誠さん、2010年は建築家:中村竜治さん。
今年の会場構成は、プロダクトデザイナーの中坊壮介さん。


上記のお三方とディレクターの方の4人のトークセッションを聴いてきた。




中坊壮介さんは、存じ上げなかったけど無印良品のプロダクトデザインを多く手がけられている方らしい。

関連記事:



今年の会場構成のコンセプトは、明確な言葉にはされていなかったが「写真スタジオのように展示作品や出展者が自然な姿で美しく佇む空間」ということだった。

自身が出店されていた年に、来場者がブログにアップしていた写真に写っていた出品者(自分)の写りがあまりにも悪かったことから、どうにかしたいなという想いを持っていたというシンプルな発想の基だったとのこと。

そこから写真スタジオの紹介写真のイメージをヒントに、光をディフューズさせた白いショーケースの様な今回の展示空間を考えたという。

正直、はじめに会場を観た時は「今年は…」という印象をもってしまった。
空間的には全然面白くない、前をみれば三年間のものとは比べ物にならない。

しかし、お話を聴くにつれて建築家とは違った視点、或はデザインの範疇で考えていらっしゃるんだなと知り非常に面白いなと思った。


「人(来場者)の体験」と「来場者の“写メる”という行為を通じてWEB上にその体験が増幅共有されていくプロセス」のデザインを通じて、来場者の豊かな体験を形作るとともに、DESIGNTIDEの“ブランディング”にもなっている。

ということだと個人的には解釈、なるほどなと思った。

できることならば空間としても面白いものであれば文句のつけようがないが、
設営・予算等々、非常に厳しい制約条件の中で最大限の効用を生み出す、またプロダクトデザイナーらしさといった意味では、導き出された解答は非常におもしろいものだったと感じた。




02.TOKYO MIDTOWN DESIGN TOUCH

デザイン監修:
トラフ建築設計事務所
協力:
NPO法人CANVAS
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)



NPO法人CANVASという団体のWORKSHOPが面白かった。

どこがやってるんだろうと帰宅後に検索したら、最近子供向けのクリエイティブイベントで注目されている団体だった。

とにかく、色んな体験ができる、18種類!しかも全て無料で。

広場が、子供達の笑顔で溢れている。
こりゃすごいなと思った。

しかも、WORKSHOPで作った風車で広場のインスタレーションができる。
参加者1人1人の手によって形作られる小さなモノが大きなモノを形づっていくその一体感みたいなものが素敵だった。

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しかし、MIDTOWNのイベントは毎回驚かされる、なんであんなに人があの広場に集まるのだろうか。

広場自体の造営うんぬんではなく、「立地」と「コンテンツ力」なのかな。
がらんどうな空間が求心力のある場所に用意されていて、そこに魅力的なコンテンツが入る。
そう考えてみれば、集まるのも当たり前なのかもしれない。

でも、普段も結構人がいるイメージ。
少し傾斜かかった絶妙なスクエアーな感じ、そんな気もする。
NYのメトロポリタン美術館周辺のセントラルパークの芝生広場のような感じ。

何の根拠もないので、これはここで終わり。

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写真の構造物は、恐らくトラフ建築設計事務所の設計だろうか?

傾斜と呼応して屋根のエレベーションが変わって、それが机にも屋根にもなるモノ。
WORKSHOPスペースや休憩スペースになっている。

木材でつくった簡素な構造物であるが人々の拠り所になり、いつもとは違った芝生のスクエアーの使い方を生み出していた。

発想はすごくシンプルだけど、生み出している効果は大きく素晴らしい。
どれくらいの予算でつくっているんだろうか気になる。


今日も思ったけど最近ずっと思うことに、もろもろのバランスって大切だと思う。
“デザイナー”は“アーティスト”とは異なるのだから。

そのバランスにおける重きの置きようで人はどのようにも振る舞える。

否応無しに外部要因によって振る舞い方を変えなければならないことがあるのだろう。
けど、そこは上手くやり抜いていくしかない。

その中でも、本当に重きを置きたい部分は見失わずにいたいものである。
やり抜くことで重大なチャンスが訪れるかもしれない。





ミラノで発表した坂茂さんのエルメスのパビリオン(おまけ写真だけ)





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